各学校の進学実績 その1
中学受験する家庭では、自分の子が大学に行くのは入学してから6年後。と考えると・・センター試験もなくなるし、これから大学入試がどうなるのかわからないなら、今の進学実績ってどこまで有益なんでしょう・・と考えてしまいます。
少なくとも、中学受験の学校選びにはそこまで必要なのかな、という気もしておりまして・・という観点から各学校のHPなどに記載している進学実績から思う事を書いてみました。
【三輪田】
進路状況と大学合格実績|三輪田学園|三輪田学園中学校・高等学校
指定校推薦の枠は相当数持っているのに、指定校の権利をあまり行使しないと言われています。使う人は年間に3~4人だとか・・そのような校風なので、殆どが一般受験で大学に進学しているようです。それを考えると大学合格実績としては立派だと思う反面、学校としての大学受験のアドバンテージという面ではあまり特筆するところはないと思います。まぁ、この学校についてはとにかく個人が頑張って勉強するのみ、ではないかと思います。(それこそどこの学校でも同じか・・笑)
基本的に塾に行かず、通学だけで大学合格までという理念のようで、校内の補習などは充実しているという話ですが、プログラムも公開していませんので詳細や実態がイマイチよくわからないですね。まぁ、補習くらいであればどこの学校でやってる気がしますのでこの学校が特別という気はちょっとしないです。
また、表に記載されている数字については「合格者数」であり、進学数ではないのに注意してください。大抵の学校はそうですけど。しかも、2017年の実績なのでさらにアテになりません。
ちなみに、上記URLの私立大学合格者数の個所で一番下に卒業生数を記載しているのはミスリードと思われます。縦を全部足すと卒業生数の数字にはなりません(笑 このように、さも進学実績の様に記載するのはどうなのかなと思いますが・・学校側も必死な感じがしますね。
【跡見学園】
この記事を書いている2019年春の時点では、PとIコースに分かれてからの大学合格実績はありません。なので、これからこの学校を受験する家庭では、現高3の大学進学実績をいくら眺めても意味ない気がします。現在Iコースは進学コースとして人気を集めていますが、跡見のIコースの教育・授業でどこまで大学入試に対応できているかという点で見ると、全く実績がないわけですよね。そういう意味ではIコースに人気が集中しているのもちょっと意味が解らないですね(笑
前回の記事でも書いた通り、Iコースは一般受験で実績を、Pコースは指定校推薦を使って現役大学進学率を維持するという方針のうえ、殆ど現役で大学に進学させたいという学校側の思惑もあるようですので(学校説明会では高い現役進学率を自慢しているようでしたので)、意外とPコースでのびのびと学校の勉強をきちっとこなして、可もなく不可もなく、という子の方がそれなりの大学の推薦をもらって結果ハッピーな進路を確保できるかもしれません。今、Pコースは全入状態なので、正直そっちの方がお得感がありますね。
ちなみに、跡見学園大学へ併願しつつ他大の受験もできますし、どこも受からなかった子でも3月くらいに跡見学園大学の推薦に回れるので、ある意味必ず大学進学はできそうです。(跡見でよければですが)絶対浪人したくないのであれば、デカいんではないかと思います。
【大妻中野】
卒業生進学実績 | 大妻中野中学校・高等学校
この学校も、現行のコースでの大学実績はありませんので、いくら眺めても無意味ではないかと思います。アドバンスの合格者何人、コアの合格者何人、と書いてあるわけではないので、意味あるのかどうか・・。こちらもまた2017年と古い実績ですし。合格者数なのかもよくわかりませんね。
尚、2017年の進学実績を見ると大妻女子大へはなんと「一般受験」させてますね。こうなると何のための系列大学なんだか・・
ですが、学校説明会で聞いたのですが、大妻女子大学を併願しつつ、他大の受験ができるようになったとの事ですが、ただし、ネット上では「できない」と言っている人もいたので真偽不明。どっちかわかりませんが、他の大妻系列校は一切認めていないようなので、可であれば妻中だけの特権となりそうですね。(情報ソースは妻中の2018年春の学校説明会。)
【十文字】
十文字はスポーツや部活の強豪校。進学実績の早稲田とかは「サッカー推薦」だったりする可能性もありますので、私大難関校はスポーツ推薦の数字かもしれないことを念頭に置いた方がいいです。また、前回の十文字の記事で書いた通り、高校から入ってくる子は中学の評定が5教科評定25とか(オール5)、相当の高偏差値で入学してくるので、国公立・難関大の合格実績は殆どが高入生によるものと思った方がいいです。
高校からコースが3つに分かれ、特進・選抜は基本的には一般受験。進学コースあたりだと指定校推薦を使う人もいるようですが、他校に比べあまり多くないという話も聞いてます。と、なると一般の中入生はどうなるんでしょうかね??
ちなみに、十文字大学への推薦は評定3.2と他の学校に比べると若干高い(笑
跡見や実践は3.0くらいですので。
【実践女子】
早慶の人数が減っているのは最近の私大定員厳守による煽りもろに食らっているようです。こちらも合格者数ではありますが、直近30年度の数字を掲載している分、若干まともに見えます(笑
実践は併設の女子大へは跡見などと同じように推薦を保持したまま他大への受験は可能できますが、この学校も例にもれず併設大学に進みたがらず、他大へ受験する傾向があります。上記にも記載した通り、評定平均3.0というレベルなので、普通に過ごしていれば、まず確実に推薦をもらえそうです。
学校側のポリシーとしては、塾通い不要という事で、学校側が長期休み等を中心に講座や補修を行っており、これがかなり細かく分類されています。
http://hs.jissen.ac.jp/education/point/iq4b6n0000004f0h-att/hokou2018.pdf
しかも、特に料金や費用などはいらないので、なんだかすごく手厚い学校にも見えますが、上位校狙いの子や塾に行っている子達からすると無用に時間を取られるだけ、という思いもあるようで、この補習がどこまで有用なのかはわかりませんが、とりあえず種類もいっぱいあるので、無いよりはあった方がマシという事で・・活用次第かなと。
長くなったんで、今回はここまで。
そのうち「その2」つくりますー
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